プレイ解説

[プレイ解説]SMプレイに不可欠なセーフワードとは?

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セーフワードとは

SMなど危険なプレイをする際、責め手のお仕置きや命令が行き過ぎてしまわないように、責め手と受け手の間で事前に決めておく合言葉のことです。

受け手がセーフワードを発した場合、責め手は行為を直ちに中止しなくてはいけません。

セーフワードが必要な理由

SMプレイは、SはMを「お仕置きしたい」、MはSに「お仕置きされたい」という、お互いの合意があって始めて成り立ちます。

しかし、この両者の気持ちのすり合わせが、なかなか難しい。

例えば責め手が受け手をスパンキングするとしましょう。

責め手が「丁度いい」と思って叩いた力が強すぎて、受け手は「痛すぎて耐えられない」と思ってしまい、最悪お尻の骨を折るなどのプレイ後も引き摺る怪我のリスクになります。

逆に受け手にとって弱すぎた場合、スパンキングで楽しめる高揚感を得られないので、プレイに満足できないのも困ります。

痛みや苦しみを感じたくてプレイをしている最中でも、「痛い」とか「やめて」といったセリフは痛みを感じたときに無意識に出てしまう場合もあります。

またSMはシナリオ付きのロールプレイを伴うことが多いので(例えばご主人様にお仕置きされるメイドなど)、演じているキャラクターが「やめてください」を言うのが自然なシチュエーションもあります。

そのためS側は、Mが発した「やめて」「許して」などの言葉を受け止める際、プレイの一環なのか、本当にプレイを止めてほしいのかの判断がつきません。

かといってお仕置きをする側のSが「大丈夫?」「無理?」「嫌じゃない?」とMに何回も聞くのは、なんだか白けてしまいます。

Sにはご主人様/女王様として堂々としてほしいのに、これではMの顔色を伺っているように見えてしまうので。

ここで役立つのがセーフワードです。

プレイ内容とはかけ離れた、短くて覚えやすい単語を合言葉とし、その合言葉をM側が言えば、S側は即座にプレイを中断するようにしましょう。

欧米のBDSM界隈で有名なのが、信号機システムです。

以下は筆者の和訳です。

赤黄青の色はSMプレイが盛り上がっている最中に使うことはまず無いのと、信号機の色の意味と同じなので、覚えやすいですよね。

信号機に拘らず、基本的にM側が痛みに耐えていても言いやすい言葉を決めるのが良いかと思います。

なお、初心者のMさんの場合、セーフワードを決めても中々出てこないことも多いです。

そのため私はよく、プレイの最中に「セーフワードを言いなさい」とマゾに命令をしています。

SMの雰囲気を壊すことなく、受け手の状態を確認できるので、オススメですよ。

セーフジェスチャーも使う

ボールギャグなどにより発言を封じられている場合はセーフワードを発せられないため、特定の行動を取れば中断するという、「セーフジェスチャー」も使われます。

SMプレイの中にはポールギャグのような口枷、マミフィケーションのように口を塞ぐ呼吸管理など、Mが言葉を発することができない状態があります。

このような場合は受け手側がセーフワードを言えないため、代わりにプレイ中断の合図として「セーフジェスチャー」を使います。

プロレスのタップアウトのように、責め手の身体を数回叩くのが良いでしょう。

なお、口も腕も拘束する(=セーフワードもセーフジェスチャーも使えない)状態は、受け手の危険信号を責め手に伝えられないため、この状態で激しい責めをするのは大変危険です。

そのため意思疎通の手段を奪うのと、痛みや苦しみを与えるお仕置き(鞭や緊縛など)は、同時にしないほうが安全です。

セーフワードは恥ずかしくない

Mにセーフワードを言わせるのは、Sの技術不足と言われることがあります。

確かにセーフワードなんて使わずとも、マゾの嗜好や限界を理解して、プレイの内容を変えられるサドは理想的ですよね。

ただどんなに熟練のご主人様/女王様でも、プレイにのめり込むあまり、受け手の限界を超えて責めてしまうことはあります。

ましてや初対面のマゾの好みやリミットを完璧に理解することなんて不可能です。

そういった初心者/経験者を問わず、思わぬ事故を起こしてしまうリスクを減らすのがセーブワードのため、使うことは恥ずかしくなんてありません。

むしろ、

  • セーフワードを決めない
  • セーフワードを言ってもプレイを止めない
  • セーフワードを言ったマゾを怒る

Sの方が、Mのことを思い遣らない、身勝手で恥ずかしい、技術不足なのではないでしょか?

信頼関係あってのSMプレイですので、あなたがSならそういった責め手にはなるべきではないですし、Mなら付き合いを控えたほうが良いです。

最後に

とはいえ、セーフワードを決めたからといって、絶対に大丈夫とは限りません。

「この人は必ずセーフワードを守ってくれる」という信頼をMからSに向けてくれるからこそ、安心してプレイができるというもの。

セーフワードを使う/使わないとは別に、相手の状況を観察しながら、安全第一にSMプレイを楽しみましょう。

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